一般的な業種の会計の場合は、資産が死ぬことは考えにくいのですが(日焼けしたり賞味期限が切れたりはしますが)、農業では『生物』や『育成仮勘定』は死亡や滅失の危機にさらされているのです
そう、以下のように色んなことが起きてしまいます。
・家畜が死ぬ、病気になる。
・果樹が枯死(カレシじゃなくてw、コシと読みます)したり病虫害に遭う。
・自然災害で滅失する。

これらの場合や、通常の方法により事業の用に供する可能性がないと認められる場合などには、除却処理を検討する必要が出て来ます。

一方、減損については、以下の場合に検討する必要が出てきます。
・将来使用する見込みが客観的になくなった場合
・用途の転用により採算が見込めなくなった場合

このような場合に、問答無用で処理しなければならなくなるわけではなく、計上額の妥当性を検討する必要があるということです。
このようなルールを知らなければ、もう価値がない、売れるわけない、それどころか存在すらしないのにB/Sに載り続けてしまいます。

一般的な業種のように機械などを使わなくなったら除却というだけでなく、生き物だからこそ価値がなくなってしまう場合にもそれらを反映する処理が必要だということだけは覚えておいてくださいね!